JIRAIZUKAN
  • The Dark Side of Web Design
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TRAPPED

IN THE WORKFLOW

ワークフローの中に潜む罠

WEB制作は地雷だらけ
の戦場です。

今日も誰かが“地雷を踏んでいる”

WEBサイト制作の現場では、立場の違いがすれ違いを生み、そのすれ違いが、いつしか“地雷”となって爆発します。
突然の仕様変更、あいまいな指示、丸投げされた要望…
悪気はなくても誰かが振り回され誰かが帳尻を合わせる。

この「地雷図鑑」は、制作サイド・営業/ディレクター・クライアントというそれぞれの担当者が、他の誰かの地雷行動によって理不尽を味わったケースを可視化し、より良い関係と進行のヒントを探るための“観察記録”です。

Where Miscommunication Happens

とりあえず概算ください 地獄

Production side #01

「まだ仕様はこれから詰めるんですけど、ざっくりでいいんで概算だけ出してもらえますか?」
Web制作の現場でよく耳にするこのセリフ。見積もりを出す側からすれば、仕様が曖昧なまま金額だけ求められるのは非常に危険なリクエストです。しかも「ざっくりでいいから」は、“すぐ出してね”の圧も含んでいることが多く、冷や汗をかきながら金額をひねり出す羽目に。
しかし、いざ正式な仕様が固まってみると、想定よりも工数が膨れ上がり…結果的に「この内容でこの金額?」

「あとで中身決めるから、デザイン
進めて!」爆弾

Production side #02

「ひとまずデザインだけ進めておいて! 内容はあとで考えるから!」
この一言に、デザイナーの脳裏をよぎる不安と違和感。
デザインは単なる飾りではなく、伝えたい内容を整理し、効果的に伝達するための手段。コンテンツが決まっていないのにデザインを進めることは、地図なしで旅に出るようなもの。後になって「このスペースにこれを入れて」と言われれば、デザインのバランスが崩れ、最悪の場合、全体を作り直すことにもなりかねない。
では、なぜこのような事態が発生するのか? どんなリスクが潜んでいるのか? 具体的なケースを見ながら解説していこう。

「このサイトみたいにしたい!」と言われて開いてみたら超大手サイト 爆弾

「こんな感じのサイトにしたいんです!」と参考サイトのURLを送られてきて、開いてみたら超有

「競合よりカッコよくして!」の抽象指示 圧殺

「競合よりカッコよくして!」言葉だけ聞くと、前向きでやる気に満ちた依頼のように思えるかもしれない。しかしこの一言、制作者にとっては非常に厄介な“抽象指示”の代表格だ。
「カッコいい」とは一体何を指すのか?

「営業がOKって言ってたんだけど?」の後出しジャンケン 強火

「見ればわかると
思うんですけど…」
説明放棄 地獄

「見ればわかると思うんですけど…」
この一言に潜む“優しさの皮をかぶった爆弾”に、あなたは気づいていますか?
これは、言葉の節約ではなく、説明責任の放棄。
制作物において重要なのは、「どう見て、どう理解すればいいか」が制作者側とクライアント側で共有されていること。

作りっぱなしチェック出し無責任 地雷

Management Side #01

制作サイドが“終わった気分”で投げた作業物。だが営業やディレクターが開いてみると、明らかに表示崩れやリンクミス、誤字脱字のオンパレード。
「確認されてる前提」で動いているのに、現実は未チェックで丸投げだった――なんて地雷、ありませんか?
チェック出しが“納品”ではなく“引き継ぎ”であること。それを忘れたとき、チームにかかる負担は一気に膨れ上がります。今回は「作りっぱなしチェック出し」に潜む危険と、その解決策を考え

「口頭説明NGです」“証拠がなければ無効”の職場

もはや現代の制作現場は、“法廷ごっこ”なのかもしれない。言葉よりスクショ、会話より記録。ちょっとした声かけや現場のノリすら、“証拠不

地獄の幕開け。チェックの定義、知らんのか。

「一通りできました!」と渡されたデザインやコーディングデータ。
いざ開いてみると…リンク切れ、スペルミス、余白崩壊、仕様無視。
「いや、これのどこが“できた”状態なんだ」と、

「できますよ!」が口癖の営業
に騙された

Client Side #01

WEB制作を外部に依頼する際、最初の接点となるのは営業担当。口調が丁寧で受け答えも明快、資料も綺麗。そんな印象の良さから「信頼できそう」と契約を結ぶクライアントは少なくありません。
しかし、営業が「できますよ!」と自信満々に断言していたにも関わらず、いざ制作が始まると「それはウチではやってないんです」「外注になるので別料金です」と言い出すパターンは後を絶ちません。
結果、要望が反映されなかったり、想定外の追加費用が発生したり、最悪の場合はプロジェクト

01

Production Side

制作サイドが踏む地雷

Landmines for Creators

理不尽の“着地担当”
それが制作の宿命。

予定外の要件追加、曖昧な指示、勝手に決まっていた納期。どこで何が爆発しても、最後に立っているのは制作サイド。理不尽のしわ寄せは、静かに確実に積み重なる。制作サイドの「なんでそうなるの?」と心の声が漏れた瞬間を集め制作の現場に潜む“構造的なトラップ”を、ひとつずつ観察していきます。

02

Management Side

営業/ディレクターが踏む地雷

In Between the Blasts

板挟みの現場に、
地雷は埋まっている。

クライアントの理想と現実のギャップ、制作チームとの認識ズレ、日々の軋轢と急な仕様変更。プロジェクトを回すはずが、気づけば回されている。ここでは、営業やディレクターが現場で直面する“見えにくい地雷”を記録。どんなに慎重でも、避けきれないトラブルの正体に迫ります。

03

Client Side

クライアントが
踏む地雷

Expectations vs. Execution

プロに任せたはずが、
なぜか迷子になる。

専門家に依頼した。要望も伝えた。任せた。それなのに、仕上がりがしっくりこないうえに修正が増える。進行がうまくいかない。「どうして?」と感じた経験、ありませんか?このセクションでは、クライアント自身も気づかぬうちに踏んでしまう“地雷”にスポットを当てます。うまくいかなかった理由をひも解きながら、よりよい発注・信頼関係づくりのヒントを探ります。